国語の受験勉強は、数学や英語に比べて学習時間が短くなりがちです。しかし、しっかり対策をしておかないと、本番で時間が足りなくなってしまうこともあります。過去問を活用して、入試対策を進めていきましょう。
過去問を1回解いて答え合わせをしただけで終わってしまう生徒さんも多いようです。ただ、何度も同じ問題を解くと内容や解答を覚えてしまい、試験対策として意味がなくなってしまいます。
過去問は次のように活用して、当日どんな問題が出ても対応できる力をつけていきましょう。
音読で読解力を高める
音読をすることで内容をより深く理解し、問題文を読む時間を短くする練習になります。1日1回、段落ごとでもよいので、音読をしてみましょう。
中学生で古文や漢文が出題されている場合も、音読をすることをおすすめします。スマートフォンやタブレットの音声読み上げ機能を使って、正しい読み方を確認することもできます。
分からない漢字や言葉は辞書で確認する
設問にない漢字の読みや語句など、分からない部分がないか確認し、必ず辞書で調べるようにしてください。調べた語句はノートにまとめて、いつでも確認できるようにしておきましょう。
最近は紙の辞書だけでなく、辞書アプリや検索機能も便利です。ただし、調べた内容は必ず自分の手でノートに書き写すことで、記憶に残りやすくなります。
時間配分を考えて解く
本文の量や記述が多く、時間に余裕がなくなることがあります。1問に何分かけるか、時間配分の目安を決めてから問題演習をするようにしてください。
タイマーやスマートフォンのストップウォッチ機能を使って、実際の試験時間を意識しながら取り組むとよいでしょう。
解答をしっかり分析する
問題を解いて答え合わせをするだけでなく、解答をよく読んで出題の意図をしっかり分析することが、国語の得点を上げるために大切になります。
本文から抜き出す問題は、できるだけ素早く見つける練習をしてください。
選択問題は、根拠となる部分を本文の中から必ず見つけるようにしましょう。また、人物の心情を問うような問題も、自分の主観や感想で答えず、必ず本文の中からヒントを見つけるようにする必要があります。
解答例を見て、どこからこのような答えになっているのか分析することが大切です。間違えた問題は、なぜその答えになるのか、根拠となる部分に線を引いたり、メモを書き込んだりしておくとよいでしょう。
長い記述問題は自分の言葉で書き直してみる
200字程度の記述問題や作文問題がある場合は、解答例を見て、自分が分かりやすい言葉で書き直してみるようにしてください。丸写しでは頭に入っていきません。
自分の経験などが必要な作文の場合は、解答の書き方に従って、自分の経験に書き換えてみましょう。実際に書いてみることで、文章を組み立てる力がついていきます。
興味がある出典は読書リストに入れてみる
今読む余裕がなくても、全文を読んでみたいものがあったら、今後の読書リストに加えてみてください。どのような背景で書かれたものかを調べてみると、文学史の知識を増やすことにもつながります。
電子書籍なら、すぐに手に入れて読み始めることもできます。受験勉強の合間の気分転換にもなるでしょう。
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