春休みは学年の変わり目で、今までの学習を整理し、新学年の準備ができる貴重な時期です。ただし、夏休みほど長い期間ではないので、何を勉強するかを事前にはっきりさせておかないと、あっという間に終わってしまいます。
この記事では、春休みの勉強の方針を決めるための考え方を紹介します。具体的な計画を立てる前に、まずは「何をやるか」の方向性を決めていきましょう。
春休みの勉強が大切な理由
春休みは宿題も少なく、ついのんびりしてしまいがちです。しかし、4月・5月は新しい環境に慣れることに体力も気持ちも使うため、なかなか勉強に集中しにくい時期です。大型連休もあり、学習のリズムが崩れやすくなります。
だからこそ、春休みのうちに今までの苦手を減らし、新学年の最初の内容を先取りしておくことが大きな差になります。4月からの授業が「初めて聞く内容」ではなく「一度見たことがある内容」になるだけで、理解度も授業への集中力もまったく違ってきます。
復習の方針を決めよう
まず苦手な部分を書き出す
春休みの復習で大切なのは、全部やり直そうとしないことです。期間が短いので、苦手な教科や分野に絞って取り組む方が効果的です。
苦手分野を見つけるには、次の方法がおすすめです。
- 学年末テストや模試の結果をもう一度見直して、点数が取れなかった単元を確認する
- 学年のまとめ問題集(薄いもので構いません)を一通り解いて、間違えた分野をチェックする
- 普段の授業で「よく分からないまま進んでしまった」と感じている単元を思い出す
見つけた苦手分野は紙やノートに書き出してみてください。頭の中で考えているだけだと漠然としたまま終わってしまいますが、書き出すことで「何をやるべきか」がはっきりします。
「これだけはやりきる」を決めておく
書き出した中から、春休み中に必ず取り組むものを2~3つ選びましょう。欲張ってあれもこれもと手を出すより、少ない量を確実に終わらせる方が力になります。
たとえば「中1の方程式の文章題を解き直す」「英語の不規則動詞を全部覚える」など、終わったかどうかが自分で分かるくらい具体的に決めておくのがおすすめです。
春休みのやることリストや計画表はこちらからダウンロードできます。
新学年の予習をしておこう
予習の効果は授業で実感できる
予習というと難しく感じるかもしれませんが、春休みの予習は「教科書を読んでおく」程度でも十分です。次に何を習うのかを知っているだけで、授業の理解度が大きく変わります。
予習のもう一つのメリットは、自分が分からないところが事前に分かることです。「ここは授業でしっかり聞こう」というポイントを把握しておくと、受け身にならず集中して授業に取り組めるようになります。
教科ごとの予習の進め方
数学は、新学年の最初の単元が計算中心になることが多いので、春休みの予習に向いています。教科書の解説をよく読んで、例題を解いてみましょう。分からないところにはチェックをつけておき、授業で確認するようにしてください。
英語は、教科書の本文を読んで、知らない単語を調べておくだけでも効果があります。新中1の生徒さんは、アルファベットの大文字・小文字を正確に書けること、ローマ字をスムーズに読み書きできることを確認しておきましょう。ここが不安なまま中学に入ると、最初からつまずいてしまうことがあります。
国語は教科書を一読しておくと、文章の内容が頭に入った状態で授業に臨めます。漢字の先取り学習も春休みに取り組みやすい内容です。
理科・社会も教科書を通して読んでおくだけで、どんな内容を学ぶのかが分かり、授業への準備になります。余裕がある生徒さんは、問題集の基本問題にも取り組んでみてください。
映像授業や学習アプリも活用しよう
予習を自分だけで進めるのが難しい場合は、映像授業の教材を使うのも一つの方法です。教科書の内容を先生が解説してくれるので、初めての単元でも分かりやすく学べます。
最近はタブレットやスマートフォンで使える学習アプリも充実しています。短い時間で繰り返し学習できるものも多いので、暗記系の教科と組み合わせて使うと効果的です。
予習におすすめの映像授業
スタディサプリ中学講座プロ講師のわかりやすい映像授業でどんどん予習を進めることができます。演習問題も豊富
予習ができる通信講座
【中学生のためのZ会の通信教育】上位レベルを目指す生徒さんにおすすめ。先取り学習がどんどんできます。
受験生(新中3)は年間の見通しを立てよう
受験勉強の全体像を把握する
新中学3年生の生徒さんにとって、春休みは受験勉強の計画を立て始める大事な時期です。高校受験に向けた学習では、「学校の成績(内申点)を上げること」と「入試本番で合格できる学力をつけること」の両方を並行して進める必要があります。
まずはこの1年間の大まかな流れを確認しておきましょう。
- 1学期は学校の授業と定期テスト対策を中心に、内申点を確保する
- 夏休みに1・2年生の総復習をまとめて行う
- 2学期以降は定期テスト対策と入試対策を両立させる
- 冬以降は志望校の過去問演習と弱点補強に集中する
このような流れを頭に入れておくと、今の時期に何をすべきかが見えてきます。
春休みにやっておきたいこと
まずは中間テスト・期末テストの時期を確認して、カレンダーに書き込んでみましょう。学校行事、学校見学、模擬試験などの予定も分かっている範囲で記入しておくと、勉強に使える期間がはっきりします。
その上で、1・2年生の内容で特に苦手な分野を把握しておくことが大切です。春休みにすべてを復習する必要はありませんが、「夏休みに本格的に復習するために、今のうちに苦手分野を確認しておく」という意識で取り組んでみてください。
英語と数学は積み重ねの教科なので、基礎が抜けていると3年生の授業についていけなくなります。この2教科は優先的に振り返っておくことをおすすめします。
高校入試の計画にも使える学習計画表はこちらです。
受験情報を集め始めよう
春休みは、志望校について調べ始めるのにもよい時期です。各高校のホームページで学校の特色や入試の仕組みを確認したり、受験に関する本を読んでおくと、これからの1年間に向けて気持ちの準備ができます。
具体的な高校受験の勉強法の参考になる本
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春休みの勉強を続けるための工夫
毎日の勉強時間を決めておく
春休みは学校がない分、生活リズムが崩れやすくなります。「毎日○時から勉強する」と時間を決めておくだけでも、ダラダラ過ごすのを防げます。
1日の勉強時間の目安は、中1・中2の生徒さんなら2~3時間、新中3の受験生なら3~4時間くらいを目標にするとよいでしょう。長時間続けるよりも、集中できる時間で区切って取り組む方が効果的です。
「やったこと」を記録する
毎日やったことを簡単にメモしておくと、春休みが終わったときに達成感を感じられます。計画通りにいかない日があっても、記録を見れば「今週はここまで進んだ」と確認できるので、気持ちを立て直しやすくなります。
手帳やノート、スマートフォンのメモ機能など、自分が続けやすい方法で記録してみてください。
