最近は高校入試で特に国語の試験問題での作文の出題が増えています。
過去問や模擬試験で作文が時間内に上手く書けないという場合は、対策を立てる必要があります。また推薦入試などで作文が必要になる場合もあります。出来るだけ早目に作文問題の練習をしておきましょう。
作文には書き方がある
入試での作文問題は、普段から文章を書いてるだけでは得点を稼ぐことは出来ません。作文の「書き方」を正しく学んで、出題意図にそった形式で短時間で正確に伝わる文章を書く練習が必要となります。
まずは受験する学校の過去問を見て出題内容を確認してください。
実際に作文を書き始める前に、模範解答をよく読んでみましょう。
模範解答では何段落で書かれているか、段落ごとの内容を見て作文の構成がどのようになっているかを分析してみてください。
例えば東京都立高校では毎年200字の作文問題が出題されますが、
1.出題に対する考え(賛成か反対かなど)
2.自分の体験など具体的なこと
3. 結論や自分の意見
というような構成で書くことを求められます。構成が出来たら時間内に200字近くまで書き切る、誤字脱字などがないかをチェックする練習をしていきます。
このように、作文の試験対策には、最初に作文の構成を組み立てることが大切になのです。長めの作文問題でもとにかく何か書かなければとだらだら書いていると同じこと
の繰り返しになり、意図の伝わらないものになってしまいがちです。
自分で決まった作文の構成を作ってみよう
過去問や模擬試験をみて、まずは自分が書きやすいもので作文の形を作ってみてください。
そして、毎回同じ形式で他の問題の作文を書いてみましょう。
例)文章を読んで自分の意見を書く作文の問題
序文: 〜の行動について〜ような理由で私は賛成する。(毎回賛成か反対かを決めてしまった方が書きやすいかもしれません。)
本文: 自分の体験や見たことなどを書く。(作文なので、体験を作っても構いません。例)電車でお年寄りに席を譲った体験など。実際にやっていなくても想像で書いて大丈夫です。)
結論: このような理由で、〜のように、私も出来るだけ〜したいと思う。(序文をもっと具体的にした文章や、書き換えたものを書いても構いません)
例)表やグラフを見て考えを書く問題
序文:この表(グラフ)から〜が一番多く〜が少ないと分かる。(表やグラフで分かる情報をそのまま書きます)
本文:これは、若い人があまり〜に興味を持たないからだと思われる。(表やグラフで読み取れる情報を具体的に書きます。)
結論:若い人が〜に興味を持つには、〜を考えた方がいいと思う。(自分の意見を書きます。)
このように、出来るだけパターン化して作文を書くようにしてみましょう。
読んで分かる文章を書く
読んで意味がわからない文章を書いていては得点になりません。
主語、述語がしっかりしている文章を書く必要があります。一文が長いと上手く書けなくなることが多くなりますので、最初は短い文章で書く練習をしてください。
原稿用紙の使い方など基本を確認する
いくら上手く作文を書けても、原稿用紙の基本的な使い方が出来ていないと減点されます。
小学校で習うレベルの原稿用紙の使い方をもう一度しっかり確認しましょう。
誤字、脱字、漢字が使えてないと減点対象になる
作文を書いたら読み直して、誤字、脱字がないかを確認しましょう。
漢字の間違いは減点対象になりますが、漢字が分からないからと平仮名が多くなるのもよくありません。漢字を忘れてしまって書けないときは別の言葉を使うなど、出来るだけ漢字と平仮名のバランスが取れた文章を書くようにしてください。
入試で作文が必要になる場合は、作文対策のテキストで作文の書き方を学習することをおすすめします。
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