推薦合格後も学習を続けることが重要な理由
12月以降、推薦入試での合格がほぼ決まる生徒さんも増えてきます。まだ正式な合格発表前でも、面接や作文の試験を控えているだけで、ほぼ合格できるという状況の方も多いでしょう。
推薦入試で合格が決まると、どうしても勉強に身が入らなくなってしまうのは自然なことです。しかし、同じ高校に入学する他の生徒さんは、これから一般入試に向けて必死に勉強します。その結果、入学後の学力に差が出てしまうことがあります。
特に英語、数学、国語は、中学の学習内容がしっかり理解できていないと、高校の最初でつまずいてしまいます。
推薦で入学することが決まっても、気持ちを緩めないで学習を続けることが大切です。
一般入試組に負けない学力をつける方法
高校入学後に学力の差を感じないようにするため、次のことに取り組んでください。
模試を受けて実力を確認する
推薦入試合格後に模擬試験がある場合は、ぜひ受験してみてください。また、過去の模擬試験の問題を使って、自分で実力を確かめてみるのもよいでしょう。
入学が決定した高校に一般入試でも合格できるくらいの判定が出るよう、学習を続けましょう。
志望校の過去問に取り組む
合格した高校の過去問は必ず解いておくようにしましょう。
この時に合格最低点などを確認して、一般入試で受けても合格できるくらいの実力をつけるつもりで取り組んでください。
英語検定、漢字検定などの資格試験に挑戦する
英語検定や漢字検定を受けることで、学習への意欲を維持することができます。
中学生であれば3級合格を目指してください。3級に合格できる実力があれば、高校の授業も理解しやすくなるでしょう。3級で自信がない場合は、中学レベルの基礎学力が足りていないと自覚して、少しでも上の級の合格を目指して学習するようにしましょう。
**英語検定や漢字検定は、高校入学後も進学や就職で役立つ資格です。**時間のある今のうちに挑戦しておくことをおすすめします。
高校入学に向けた準備の進め方
高校から出された課題には早めに取り組む
推薦入試に合格した場合、高校から課題が出されることがあります。
一般の合格者よりも早めに課題を課す高校もありますので、課題が出たら早めに取り組むようにしてください。
わからないところはしっかり復習して、完璧にすることを目指しましょう。
課題の内容は入学してから確認テストを実施する高校も多いです。最初に成績が悪いと、スタートでつまずいたようになってしまいます。
最初のテストで良い点数を取ることを目標にしてみてください。
中学の総復習は春休み前に終わらせる
中学の総復習は春休み前に終わらせておくことをおすすめします。
高校の課題がない場合は、中学の総復習用の問題集に取り組んでみてください。特に英語と数学は高校入学後も中学の基礎が大切になります。
自分のレベルに合った問題集で総復習をするようにしましょう。
5教科の基本を総復習するのにおすすめの問題集
短期間で効率よく復習できる問題集を選ぶことが大切です。解説が丁寧でわかりやすいものを選びましょう。
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デジタル教材やアプリを活用した学習
最近では、スマートフォンやタブレットを使った学習も効果的です。スキマ時間を活用して、英単語や漢字の復習ができる学習アプリもあります。
ただし、学習の中心は紙の教材や問題集にして、デジタル教材は補助として使うことをおすすめします。
予習をする習慣をつけておく
余裕があれば高校の予習をすることもおすすめします。数学や英語は中学で学習した知識で最初の単元の学習をすることができます。また、高校の学習では予習が重要になりますので、入学前に予習する習慣をつけておきましょう。
自分で予習の仕方がわからない場合は、先取り学習ができる通信講座を利用することをおすすめします。
高校の先取り学習ができる通信講座
Z会新高1生向け講座があります。高校入試向けの問題集で中学の復習をし、さらに春休みの演習で先取り学習をすることができます。
教科別の学習アドバイス
英語
中学英語の文法事項を総復習しましょう。特に時制(現在、過去、未来、現在完了)、不定詞、動名詞、関係代名詞などは高校でも基礎となります。
英単語は中学で学習した単語を確実に覚えておきましょう。高校では学習する単語数が大幅に増えますので、中学レベルの単語は完璧にしておくことが大切です。
数学
中学数学の計算力を維持することが最も重要です。特に方程式、因数分解、平方根の計算は高校数学の基礎になります。
余裕があれば、高校数学の最初の単元である「数と式」「二次関数」の予習をしておくと、入学後の授業が理解しやすくなります。
国語
読解力を維持するため、様々なジャンルの本を読むことをおすすめします。新聞のコラム欄を読む習慣をつけるのもよいでしょう。
漢字は高校でも学習が続きますので、中学で学習した漢字を確実に書けるようにしておきましょう。
理科・社会
理科や社会は、中学で学習した内容の基本的な部分を復習しておきましょう。特に理科は、高校の化学、物理、生物の基礎となる部分を理解しておくことが大切です。
生活習慣を整えておく
規則正しい生活リズムを維持する
推薦合格後も、規則正しい生活リズムを維持することが大切です。夜更かしや朝寝坊の習慣がつくと、高校入学後に苦労することになります。
毎日決まった時間に起床し、学習する時間を確保する習慣を続けましょう。
読書の習慣を身につける
時間のある今のうちに、様々な本を読む習慣をつけておきましょう。読書は語彙力や読解力を高めるだけでなく、様々な知識を得ることができます。
高校では読書量が減ってしまう生徒さんも多いので、今のうちにたくさん本を読んでおくことをおすすめします。
まとめ
推薦合格が決まった後も、学習を続けることで高校生活をスムーズにスタートさせることができます。
一般入試で合格する生徒さんは、入試直前まで必死に勉強しています。その差を埋めるためにも、推薦合格後も計画的に学習を続けましょう。
入学前の春休みまでの期間の過ごし方が、高校3年間の学習成果を大きく左右します。合格の喜びを味わいながらも、次の目標に向けて前向きに取り組んでください。
