小学校では3年生から「外国語活動」、5年生からは教科としての「外国語」が必修となり、以前と比べて英語に触れる機会はずいぶん増えました。小学校の2年間で600〜700語程度の単語に触れ、簡単な会話や読み書きの基礎を学んでいるお子さんも多いと思います。
しかし、中学校の英語は小学校とは大きく異なります。小学校では「聞く」「話す」が中心で、歌やゲームなどを通じて英語に親しむ授業が多かったのに対し、中学校では「読む」「書く」の力が本格的に求められます。文法の仕組みを理解し、正確に英文を書く力が定期テストの中心となるため、そのギャップに戸惑ってしまうお子さんは少なくありません。
さらに、2025年度からは中学校の教科書も改訂され、小学校で学んだ内容は「すでに理解している前提」で授業が進みます。中学1年の最初の単元で、いきなりbe動詞と一般動詞を同時に扱う教科書もあり、以前のようにゆっくり基礎から学ぶ時間が取れなくなっています。中学3年間で扱う単語数も1,600〜1,800語と多く、小学校の分と合わせると2,200語を超える量になります。
こうした状況を考えると、中学入学前の準備がとても大切です。余裕を持って中学英語に入るために、春休みまでに以下のことに取り組んでおくことをおすすめします。
小学校の英語と中学校の英語はここが違う
小学校の英語の授業では、教科書の内容をもとにしたゲームや会話活動が中心です。「聞いて話す」ことに重点が置かれているため、テストで読み書きの力を問われることはほとんどありません。通知表の評価も、授業への参加態度や意欲で判断されることが多くなっています。
一方、中学校では文法を体系的に学び、英文を正しく読み書きする力が問われます。定期テストでは単語の書き取り、英作文、長文読解などが出題されるため、「英語の授業は楽しかったのに、急に難しくなった」と感じるお子さんが多いのです。
また、小学校では「Thank you」や「I like dogs.」といった表現を口で言えれば十分でしたが、中学校ではこれらを正確に書けることが求められます。意味は分かるけれど書けないという状態のまま中学に進んでしまうと、最初のテストから苦労することになりかねません。
アルファベットを正確に読み書きできるようにする
中学英語のすべての基礎となるのが、アルファベットです。大文字・小文字の区別をしっかりつけて、正確に書けるように練習しておきましょう。
小学校の授業でアルファベットに触れてはいますが、書き取りの練習が十分でないお子さんも多いようです。特に「b」と「d」、「p」と「q」など、形の似た文字を混同しやすいので、繰り返し書いて身につけておくことが大切です。
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市販の音声つきの教材を使って、書くだけでなく発音も一緒に確認しておくとより効果的です。
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なお、私立中学では筆記体の読み書きを求められる場合もあります。進学先の学校に確認しておくと安心です。
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基本的な単語の読み書きを身につける
中学英語でつまずく原因として最も多いのが、単語力の不足です。小学校では600〜700語程度の単語に触れていますが、「聞いて意味が分かる」だけで、書けるようにはなっていないお子さんがほとんどです。
中学入学前に文法の先取りをしたがる親御さんや塾も多いようですが、まず優先すべきは単語の読み書きです。基本的な単語を「読める・書ける・意味が分かる」状態にしておくことが、中学英語をスムーズに進める一番の近道になります。
単語を覚えるときは、音声教材を活用して「音」と「つづり」を結びつけて覚えるようにしてください。目で見て、耳で聞いて、手で書く。この3つをセットで行うと、記憶に残りやすくなります。
最近はGIGAスクール構想で配られたタブレットや、学習用の無料の音声教材なども充実しています。教科書に付いているQRコードから音声を聞くこともできますので、これらを活用して練習するのもよいでしょう。<!– アフィリエイトリンク:英単語練習帳 –>
学校の教科書に出てくる単語だけにこだわらず、興味のある教材で出てきた単語をどんどん覚えていくと、中学入学後に有利になります。
また、英語の辞書を引く練習もしておくとよいでしょう。電子辞書を使っても構いませんが、紙の辞書と併用するのがおすすめです。紙の辞書は一度に複数の情報が目に入るため、関連する単語や表現も自然に覚えることができます。
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簡単な問題集で文法の基礎を学ぶ
単語の学習にある程度慣れてきたら、基本的な文法にも取り組んでみましょう。
中学の教科書では、最初の単元からbe動詞と一般動詞が同時に出てくるものもあります。「I am ~」と「I play ~」の違いを理解しておくだけでも、授業についていきやすくなります。
文法の勉強をするときは、難しい問題集に手を出すのではなく、基本事項を繰り返し練習できるものを選んでください。まずはbe動詞の文から始めて、余裕があれば一般動詞の肯定文・否定文・疑問文まで進めておくと安心です。
大切なのは、日本語と英語では文の組み立て方が違うということをしっかり理解することです。「日本語では最後に来る動詞が、英語では主語のすぐ後に来る」といった違いを、実際に文を作りながら体感できる教材がおすすめです。
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英会話教室に通っているお子さんも油断は禁物
最近は、小学校低学年から英会話教室や、自宅で学べる英語学習の講座を利用しているお子さんも増えています。しかし、英会話ができることと、中学の英語テストで点数が取れることは別の力です。
英会話教室では「聞く」「話す」を中心に指導していることが多く、単語の書き取りや文法の説明は十分でない場合があります。「うちの子は英会話をやっているから大丈夫」と安心してしまうと、中学の最初のテストで思わぬ結果になることもあります。
英会話で身につけた「英語を聞き取る力」や「話す力」は大きな強みです。その力を活かすためにも、入学前に読み書きの練習を加えておくことで、中学英語をより得意教科にしていくことができます。
まとめ
中学英語は、最初の1〜2か月でつまずくとそのまま苦手意識が残りやすい教科です。入学前の春休みを使って、アルファベット・単語・簡単な文法の3つを少しずつ準備しておくだけで、安心して新しい学校生活をスタートできるはずです。お子さんのペースに合わせて、無理なく取り組んでみてください。
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