高校入試と内申点の関係を理解しよう
高校入試では、内申点の比重がとても大きくなります。学力試験の結果がよくても、内申点が低いために志望校を下げざるを得なくなるケースは少なくありません。内申点は定期テストの点数だけで決まるわけではないため、仕組みをしっかり理解した上で対策を立てることが大切です。
絶対評価で決まる内申点の仕組み
現在の内申点は「絶対評価」で決まります。以前の相対評価(クラス内での順位で決まる方式)とは異なり、定められた基準を満たしているかどうかで評価されます。
そのため、同じ塾に通うAさんとBさんが塾のテストで同じ点数を取っていても、通う学校が違えば、Aさんの数学の評定が「5」でBさんが「3」ということも起こります。学校ごとに評価の基準が異なるため、通っている学校の傾向に合わせた取り組みが必要です。
3つの観点で評価される通知表
2021年度から、通知表の評価は次の3つの観点に整理されました。
- 知識・技能
- 思考・判断・表現
- 主体的に学習に取り組む態度
以前は4つの観点でしたが、「主体的に学習に取り組む態度」がより明確に重視されるようになっています。定期テストで点数を取るだけでなく、授業への取り組みや提出物の状況、自分で考えようとする姿勢が評価に直結するようになっています。
通知表の「3」「4」などの評定の横にある、AからCの観点別評価もよく確認してください。(学校によって◎・○・無印の場合もあります。)評価が低い観点があれば、そこを意識して改善することが内申点アップへの近道になります。
副教科も内申点に大きく影響する
数学や英語の成績を上げることに力を入れるあまり、音楽・美術・技術家庭・体育をおろそかにしてしまうと、内申点の合計が伸び悩むことになります。
公立高校の内申点計算では、副教科(音楽・美術・技術家庭・体育)の評定を2倍にして計算する都道府県が多くあります。たとえば東京都立高校の場合、9教科のうち副教科4教科は評定が2倍換算されるため、副教科での「2」は主要教科の「2」よりも合計点への影響が大きくなります。
技術教科は定期テスト前にしっかり復習すればある程度点数は取れます。絵を描くことや運動が苦手であっても、授業に一生懸命取り組んだり提出物を丁寧に仕上げたりすることで評価を上げてくれる先生も多くいます。どうすれば評価が上がるか、担当の先生に直接聞いてみることも一つの方法です。
内申点を上げるための取り組み方
授業への参加態度と提出物を見直す
定期テストで高得点を取ることは大切ですが、それだけで内申点のすべてが決まるわけではありません。授業中に積極的に発言したり、グループでの学習に真剣に取り組んだりすることが「主体的に学習に取り組む態度」の評価につながります。
また、ワークブックやレポートなどの提出物は、締め切りを必ず守ることが基本です。定期テスト前の範囲表に書かれている提出物は特に見落としがないよう確認しましょう。提出物を出していなかったり遅れて出したりすると、評定が大きく下がる原因になります。
端末(タブレット・パソコン)の活用も評価対象に
GIGAスクール構想によって、多くの学校で一人一台の端末が配備されています。授業でのタブレットやパソコンの使い方も、評価の対象になっている学校が増えています。
端末を使って調べたことをまとめたり、発表資料を作ったりする場面では、ただ作業をこなすのではなく、自分なりに考えた内容を盛り込む姿勢が評価につながります。端末の使い方が評価に含まれるかどうかは学校によって異なりますが、授業での取り組みとして意識しておくとよいでしょう。
定期テストの記述問題を白紙にしない
「思考・判断・表現」の評価は、定期テストの記述問題の取り組みにも表れます。部分点しか取れなくても、白紙で提出するよりは何かを書いた方が評価につながります。途中まで考えたことを書く習慣を身につけましょう。
内申点の提出範囲は都道府県によって異なる
高校入試に必要な内申点の基準は、都道府県によって、また私立の場合は学校ごとに異なります。
3年生の2学期の成績のみを提出するところ、3年生の総合評価のみの場合が多いですが、1年生からの成績をすべて提出するところもあります。私立の推薦入試を考えている場合も、推薦の基準は早めに調べておく必要があります。
住んでいる地域の入試制度については、都道府県の教育委員会のホームページや書籍などで確認できます。1年生のうちから仕組みを理解しておくことで、3年生になってから慌てずに済みます。
東京都立高校の内申点計算については、けいおう学院の内申点計算フォームやSchool Postの計算式解説ページが参考になります。志望校合格の目安として、ぜひ確認してみてください。
内申点から都立一般入試の目標点を知る計算式|School Post
まとめ
内申点は、定期テストの点数・授業への取り組み・提出物の3つが柱になります。どれか一つだけを頑張っても、総合的な評定はなかなか上がりません。副教科を含めた9教科すべてに丁寧に向き合い、普段の授業を大切にする習慣を1年生のうちから身につけておくことが、高校入試に向けた確実な土台になります。
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