中1英語でつまずきやすい単元とその理由
中学1年生の英語は、入学直後こそ比較的わかりやすい内容が続きますが、1学期の後半あたりから急につまずく生徒さんが増えます。その代表的な単元が「三人称単数」と「人称代名詞」です。
現在の中学英語は、小学校での英語学習を前提に授業が進みます。そのため基本的な単語や表現はすでに知っているものとして扱われることが多く、文法の説明も速いペースで進みがちです。この2つの単元は日本語にはない考え方が土台になっているため、理解があいまいなまま進んでしまうと、後からじわじわ点数が下がっていく原因になります。
三人称単数でつまずきやすい理由
「三人称」という考え方が日本語にない
英語では、話題に出てくる人やものが「私(I)」でも「あなた(you)」でもない場合、それを三人称と呼びます。日本語にはこのような区別がないため、「なぜ動詞の形が変わるのか」が感覚的にわかりにくく、ここで戸惑う生徒さんが多くいます。
三人称単数のルール自体はシンプルなのですが、日本語と英語の仕組みの違いをしっかり理解しておかないと、どの主語のときに s をつければいいのかが判断できなくなってしまいます。
疑問文・否定文で動詞を原形に戻すことを忘れる
三人称単数で特に間違いが多いのが、疑問文と否定文を作るときです。does や doesn’t を使うときは動詞を原形に戻す必要がありますが、「likes を使ったのにまた like に戻すのか」と混乱してしまう生徒さんが少なくありません。
Does he likes ~? や He doesn’t likes ~. のように、動詞に s をつけたまま書いてしまうミスは定期テストでもよく見られます。does・doesn’t のあとは必ず原形になる、という点を繰り返し確認しておきましょう。
主語の判断に迷う
Ken’s father や my sister のような少し複雑な主語が三人称単数にあたるかどうか、判断に迷う生徒さんも多くいます。I・you 以外の1人・1つが主語であれば三人称単数と判断できますが、この判断をすばやくできるようになるには練習が必要です。
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人称代名詞でつまずきやすい理由
表は覚えても実際の文で使い分けられない
人称代名詞は主格・所有格・目的格・所有代名詞の4種類があり、表を暗記している生徒さんでも、実際の文の中でどの形を使えばいいかで迷うことが多くあります。表を覚えることは大切ですが、文の中での役割で使い分けられるかどうかが本当の理解につながります。
目的格を主格のまま書いてしまう
最もよく見られるミスが、動詞や前置詞のあとに来る代名詞を主格のままにしてしまうことです。日本語で「私は彼が好きです」と言うところを I like he. と書いてしまうのがその典型です。英語では動詞の後ろに来る代名詞は目的格になるため、I like him. が正しい形です。日本語の「〜が」という表現につられて主格を使ってしまいやすいので注意が必要です。
her の使い分けで迷う
her は所有格(〜の)と目的格(〜を・に)の両方で使うため、同じ形でも文の中での位置によって役割が変わります。名詞の前に来るなら所有格、動詞や前置詞の後ろに来るなら目的格です。同じ単語でも使われる場所で意味が変わることを意識しておきましょう。
所有格と所有代名詞を混同する
my と mine、her と hers のように、所有格と所有代名詞を混同してしまうことも多くあります。所有格の後ろには必ず名詞が続きますが、所有代名詞は単独で使います。That is my bag. と That bag is mine. の違いをしっかり理解しておきましょう。
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まとめ
三人称単数と人称代名詞は、どちらも日本語にはない英語の仕組みを理解することが求められる単元です。ルールを頭で理解するだけでなく、問題を繰り返し解いて体で覚えていくことが大切です。習ったタイミングでしっかり練習して、定期テストに備えておきましょう。
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