中学では小学校では「算数」だった教科が「数学」に変わります。一見難しそうに見えますが、小学校の計算や図形、文章題をしっかり出来ていいれば、数学にもスムーズに移行出来るでしょう。
しかし、春休みに、勉強をさぼってしまうと、計算力も落ちますし、中学に必要な基本的なことも忘れてしまうことになります。中学に入る前に、次のことに注意して算数の大切な所をしっかり復習し、出来れば予習もやって、余裕を持って数学の授業を受けられるようにしてください。
分数、小数、四則演算などの基本計算は出来ることが前提で中学入学後は授業が進んでいきます。不安がある場合はまず計算を完璧に出来るようにしてください。予習はその後です。
計算に自信があっても、中学ではよりスピードと正確さが求められます。ノートに計算をする時に次のことが出来るようにしておいてください。
・式をノートに書く
・=をたてにそろえて書く (下に続けてかいて、位置を縦にそろえてください)
・途中式を省略しないでたてに書いていく
・筆算などでやった計算も消さずに残しておく
これをやっていくことで計算ミスが少なくなります。
また、割合、速さなどの文章題、図形の問題の基本が一通り復習出来る問題集をやっておくといいでしょう。
学習塾で中学予習コースがある場合、いきなり正負の数の計算の問題集から始めるところがありますが、これはあまりおすすめ出来ません。正負の数の計算方法が中心になってしまい、つまらなく感じてしまうお子さんもいるでしょう。
一番予習にいい教材は学校の教科書です。正負の数の原理や計算方法などは、教科書を読めば大概のお子さんは自分で理解出来るでしょう。私立中学のお子さんは既に学校で使う教科書が配布されていることが多いので、是非使ってみてください。
教科書がない場合は、本屋で出来るだけ解説が分かりやすい参考書を選んでみると良いでしょう。解説が詳しい通信教育の教材も利用してもいいと思います。
予習のやり方は、まずは解説を読んで、例題、類題を自分でやってみるという作業を繰り返してください。決して急ぐ必要はありません。予習の段階では、基本的な問題のみ、理解出来る範囲で進めることが大切です。文章題など理解出来ない所は飛ばして、自分で出来そうな所だけやってみてください。分からない所は中学に入ってからしっかり授業を聞いて理解すればいいのです。
意欲があるお子さんでしたら、文字式、方程式まで進めてしまっても構いません。
また、計算問題をやるときは、先ほど書いたように、=をたてにそろえて書くようにしてください。慣れないうちは、教科書や参考書の例題と同じように途中式を全部書くようにしましょう。
中学の数学でどんなことをやるのか、イメージ出来ること、ノートをしっかり使えるようにすることを目標にして欲しいと思います。
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