中学生にとって、定期テストは内申点を上げるために大切なものです。同時に、それまでの学習内容を振り返り、苦手分野を見つける重要な機会でもあります。定期テストを上手に活用して学習力を身につけていくことが大切です。
しかし定期テストの準備を1週間前くらいに計画を立ててやればいいと思っていると、テスト勉強が間に合わなくなります。
定期テストの準備は普段の学習の中で意識することが重要になります。
定期テストが終わったら、次の定期テストのために準備を始めるくらいの気持ちでいてください。
授業の中でテストに出そうなところを見つける
定期テストの範囲表は1週間くらい前に出ることが多いですが、その前に学校の先生がここまで出すと話していたり、今やっている分野の進み具合でだいたい範囲は分かるものです。
次の定期テストで出題される重要なところはどこか、普段の授業の中で意識しておくことが大切になります。
授業中にここが出題されると言われたところは、赤ペンなどで印をつけておきましょう。
さらに、先生が繰り返し説明した部分や、「覚えておいて」と強調した箇所も要注意です。こうした部分は高い確率でテストに出題されます。
提出物を「テスト対策の材料」として活用する
指定された提出物をしっかり出していないと成績を上げることはできません。
学校の授業で問題集やワークブックを定期テスト前に提出する場合が多いようです。これをしっかり出していればテストの成績が思わしくなくても、極端に悪い成績にならないこともあります。
逆に、提出されていなかったり、指示通りのページをやっていない、空欄が多い、答え合わせがいい加減な場合は印象も悪く、成績が悪くなることもあります。また、提出するワークブックの問題がテストにそのまま出ることがあるので、普段からしっかりやっておけば点数向上にもつながります。
ただ提出しなければいけない問題集を前日に慌てて解いていては、テスト前にしっかり復習出来ません。
余裕を持った予定でこなせるように、普段から何をテスト前に提出しなければいけないか、先生に確認しておくことも大切です。
間違えた問題には付箋を貼り、正解できるまで繰り返し解き直すことで、提出物が最強のテスト対策教材に変わります。
授業ノートとプリントの「戦略的整理法」
学校のノートは定期テストの出題の手がかりになります。
例えば国語は漢字しか勉強しない生徒さんもいるようですが、国語のノートをしっかり取っていれば、重要な所に下線部を引いてあったり、内容について解説してあると思います。そういう部分をしっかり理解していけば、点数向上に繋がります。
ノートに書いてあるところが曖昧だったり、休んでいてノートがないところがある場合は、友達に借りて写させてもらうなど、早めに準備しておくようにしてください。(直前に借りるのは、相手にも迷惑になります。)
また、定期テストで必要となるプリントも普段から整理しておいてください。こちらも休んだり、紛失してしまったりして足りないところがないかを、確認しておきましょう。
ノートとプリントは教科ごとにファイルに整理し、重要な部分が一目で分かるようにしておくと、テスト前の復習効率が格段に上がります。
効果的な復習計画の立て方
毎日何ページから何ページを復習するというのは、あまり効率の良い学習方法とはいえません。テストに出そうな基本部分から、しっかり学習していくことが大切です。
得意なこと、苦手なことを考えて、どこをしっかり学習するか普段から考えてみるようにしましょう。
数学の計算問題でいつも間違いしている場合は、計算を時間内に解く練習が必要です。暗記事項がいつも覚えきれていない場合は、意識して早めに覚えてください。基本問題は出来ているけど応用問題が出来てない場合は、出来ないところを重点的に学習する必要があります。
どうしても理解出来なくて点数が取れそうにないところより、復習すれば確実に点数が取れるところをしっかり学習した方が点数が上がることもあります。
「絶対に落とせない基本問題」「努力すれば取れる標準問題」「時間があれば挑戦する応用問題」の3つに分けて考えると、限られた時間を有効活用できます。
テスト前の1週間くらいで何が出来るかを一度しっかり考えてみましょう。
定期テストの学習計画の立て方はこちらの記事を参考にしてください。
目標設定で学習意欲を高める
定期テストの目標点は毎回必ず決めるようにしておきましょう。
前回のテストより各教科10点上げる、数学は平均点より15点上を目指す、英語は80点以上を目指すなど目標を決めて書いてみましょう。
目標点を意識することで、普段の学習のやる気につながります。
目標は「頑張れば届く」レベルに設定することが重要です。高すぎる目標は挫折の原因になり、低すぎる目標では効果が上がりません。
学習目標の決め方はこちらの記事を参考にしてください
目標設定から始める効果的な学習法!モチベーションが続く勉強計画の立て方
普段の学習習慣が成功の鍵
テスト前だけ勉強していても、ひたすら丸暗記していたり問題を解いているだけになって、あまり中身が伴ってこないことがあります。また前日に慌てて寝不足になってしまうと、テスト本番で間違いが多くなってしまうこともあります。
テスト前は軽く復習すればいいくらいの勉強を普段からしておくことが理想です。
学校の授業の予習、復習を習慣化して、基本的なことは確実に出来るように毎日の学習をしておくようにしてください。暗記事項も1度しっかり覚えていた方が、テスト前に覚える負担が少なくなります。
「今日習った内容で、テストに出そうな部分はどこか」を毎日考える習慣をつけると、自然とテスト対策ができるようになります。
定期テストの計画表のダウンロードはこちらのページにあります
https://chugaku.manabihiroba.net/plan/plan.html
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