はじめに:なぜ目標設定から始めるべきなのか
多くの中学生が「勉強しなきゃ」と思いながらも、何から手をつければいいのか分からずに時間だけが過ぎていくという経験をしています。効果的な学習の第一歩は、明確な目標設定から始まります。目標がないままの勉強は、地図なしで旅をするようなもの。どこに向かっているのか分からず、モチベーションも続きません。
この記事では、目標を立てた後、それを具体的な学習計画にどう落とし込むかを解説します。目標設定の基本については、「「新年度の学習目標を決めよう!勉強のモチベーションが続く目標の立て方」で詳しく説明していますので、あわせてご覧ください。
目標設定の3ステップ:長期・中期・短期で考える
ステップ1:長期目標 – 夢や志望校を明確にする
長期目標とは、1年以上先の未来に関する目標です。「医者になりたい」「スポーツの強い高校に入りたい」「美術大学に進学したい」など、将来の夢や志望校を考えてみましょう。
長期目標の具体例
- 医師を目指すなら、医学部に強い高校への進学
- 部活で全国大会出場を目指すなら、その競技が強い高校
- 特に夢がまだない場合は、偏差値○○以上の高校を目指す
実践ポイント: 将来の夢や志望校を紙に書き出し、勉強机の前や部屋のドアなど、毎日目に入る場所に貼っておきましょう。目標を視覚化することで、やる気が出やすくなります。
ステップ2:中期目標 – 1〜2ヶ月単位の達成目標を設定
中期目標は、長期目標に近づくための「通過点」です。定期テストや検定試験など、1〜2ヶ月で達成できる具体的な目標を設定しましょう。
中期目標の具体例
- 「次の中間テストで数学を前回より10点アップさせる」
- 「2ヶ月後の英検で3級に合格する」
- 「夏休みまでに苦手な理科の単元を克服する」
実践ポイント: 現在の自分の実力を正確に把握することが大切です。前回50点だった科目でいきなり90点を目指すのではなく、60〜70点など、頑張れば出来そうな目標を設定しましょう。達成感を味わうことで、次の目標に取り組む意欲がわきます。
ステップ3:短期目標 – 毎日・毎週の具体的な学習計画
短期目標は、中期目標を達成するために「毎日」「毎週」何をするかという具体的な行動計画です。
具体例:
- 「毎日英単語を10個ずつ覚える」
- 「平日は数学の問題を3問ずつ解く」
- 「週末に前週の復習テストで80%以上正解する」
実践ポイント: カレンダーやスケジュール帳に短期目標を書き込み、達成したら✓(チェック)マークをつけていくと達成感が味わえます。特に受験生は「受験まであと○日」と数えるだけでなく、週単位の具体的な学習目標を更新していくことが重要です。
目標達成のための学習管理ツールを活用
目標を立てたら、進捗を管理するツールを活用しましょう。以下のようなツールが効果的です:
- 学習計画表:定期テスト前の学習計画表はこちらからダウンロードできます。
- 勉強時間記録アプリ:スマホの勉強時間記録アプリを活用する(保護者と相談の上で使用しましょう)
- 目標達成カレンダー:カレンダーに毎日の目標を達成できたら印をつけてみましょう。
よくある失敗パターンと対策
失敗①:目標が抽象的すぎる
✗「テストで良い点を取る」
○「数学のテストで70点以上取る」
失敗②:目標が高すぎる
✗「次のテストで全教科90点以上取る」(現実的でない場合)
○「前回より各教科5点ずつアップを目指す」
失敗③:短期目標の未設定
✗「試験週間だけ頑張る」
○「毎日30分は英語の勉強をする」
まとめ:目標設定から継続的な学習へ
目標設定は単なる「やりたいこと」のリストではなく、実現可能な計画へと落とし込むことが大切です。長期・中期・短期の3段階で目標を設定し、日々の学習習慣につなげていきましょう。
目標設定のさらに詳しい方法や、モチベーションを長く維持するコツについては、「新年度の学習目標を決めよう!勉強のモチベーションが続く目標の立て方」も参考にしてください。
一歩一歩確実に目標に近づいていくことで、勉強の楽しさを発見できるようになります!
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