夏休みが残り少なくなると、予定していた学習が進んでいなくて不安になる生徒さんが多くいます。宿題が山積みになっていると、その処理だけで精一杯になり、本来やるべき復習や受験対策が手つかずになってしまいがちです。
夏休み明けに実力テストや課題テストが控えている場合、その準備時間も確保しなければなりません。無理に勉強を詰め込もうとすると、うまくいかずに計画倒れになってしまうことがあります。
限られた時間を最大限に活用するため、以下の方法を実践してみましょう。
宿題は優先順位をつけて早めに終わらせる
締切を前倒しして計画を立てる
学校の宿題が残っている場合は、夏休み終了の5日前を目安に自分なりの締切を設けて、できる限り早めに完了させることが重要です。
効率よく進めるコツは、簡単にできそうなところから先に終わらせることです。 宿題の分量が多すぎてなかなか進まない時は、一つのことに時間をかけすぎないで、できるところからやっていきましょう。
テスト対策のことも考えて取り組む
夏休み明けに定期テストや実力テストがある場合、宿題を単に終わらせるだけでなく、テスト対策として見直す時間も作る必要があります。ただ宿題をこなすのではなく、テスト前に確認するところをチェックしながら取り組みましょう。
自由研究、読書感想文、作文など時間がかかる宿題が残っている場合は、集中して取り組む日を決めて、その期間内で終わらせるようにしましょう。
基本的なことはしっかり見直す
宿題や夏休み前に立てた学習計画を振り返って、基本的な問題で分からなかったり、覚えていないところがないか確認してください。
例えば数学の計算問題や基本公式を使う問題がすぐに解けないところがある場合は、基本レベルと書いてある問題をまずはしっかりできるようにしましょう。他の教科も基本と書いてある問題を、とにかくまずはやってしまってください。
また、漢字、英単語、社会の暗記事項など覚えるべきことは1日5個などと決めて、確実に覚える時間を作ってみましょう。
やり残した課題の優先順位をつける
計画通りにいかなくて、残り期間で終わりそうにない場合は、これだけはやっておくものを決めて取り組んでください。問題集は順番にやるのではなく、復習しておきたい単元に順番をつけて優先的に終わらせていくようにしてみましょう。
夏休み中に暗記すること(英単語、地理の問題、理科の2分野の重要事項など)を決めて、毎日覚えていくことも大切です。
とにかく計画通り終わらせることだけ考えて、問題集を答えを写しながら全てやって終わらせるのでは勉強になりません。 確実にできるようになることを増やす勉強をすることを考えてみましょう。
塾やタブレット学習の復習をする
塾の夏期講習に行った場合は、必ず塾のテキストやプリントを見直して、できてない所や覚えてない所を復習する時間を作ってください。
多くの生徒さんがタブレット学習を活用しています。専用タブレットを使った学習では、学習データが蓄積され、個人の弱点や得意分野に応じた勉強ができます。タブレット学習を利用している場合は、間違えた問題の履歴を確認し、苦手な分野を重点的に復習しましょう。
受験生の場合は、塾で勉強したけれど理解不足になっている所がないか、もう一度見直してみることが大切です。テキストの問題に、自信がある所、イマイチな所、全くダメな所を印をつけて、もう一度取り組み直したり、塾の講師に分からない所を聞いてみるようにしてください。
もし、塾に行って分からない所や完璧にできてない所が大量に残っているようでは、塾に行っている意味がありません。一度塾での学習の取り組み方を見直してください。
予習をする
宿題や課題がある程度終わったら、予習をすることを考えましょう。
次の単元の教科書を読んでみる、簡単な問題をやってみるだけでも構いません。 次にどんなことを学習するかを知ることで、夏休み明けの学習に集中して取り組むこ とが出来るようになります。
中3の受験生の場合は、夏休み明けも重要な単元が多くなり、1、2年の復習をする余裕がなくなってきます。数学、英語は出来るだけ予習をして、学校の授業をしっかり理解出来るような準備をしておいてください。国語、理科、社会なども教科書を一通り読んでおくことをおすすめします。
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デジタル機器を効果的に活用する
現在、中学生の学習環境は大きく変化しており、タブレット学習の普及により効率的な学習が可能になっています。 スマートフォンやタブレットを学習に活用する場合は、学習専用の時間を設けて、学習に関係のないアプリは使わないよう注意しましょう。
動画授業や学習アプリを使う場合は、短時間で集中して取り組むことがポイントです。だらだらと長時間見るのではなく、15分から30分程度で区切って学習しましょう。
これだけは出来るようになったというものを作る
残りの期間で、1学期の漢字を完璧に覚えた、複雑計算問題を10分かかっていたのが 5分で出来るようになった、英単語をしっかり書けるようになったなど、これだけは出来るようになったと いうものを必ず1つは作るようにしましょう。
振り返って何も自信が持てるものがなく ても、今からでも頑張れば出来るものはあります。
夏休み終盤の学習で大切なこと
夏休み終盤は、焦らず、余裕をもって新学期への準備を進めましょう。宿題のやり残しがないかを確認し、少しずつ学校生活のリズムに戻していくことが大切です。
夏休み終盤の学習では、以下の点を意識してください:
- 完璧を目指さず、確実にできることを増やす
- 基本的な問題を確実に解けるようにする
- 新学期に向けて生活リズムを整える
- 自信を持てる得意分野を一つでも作る
限られた時間を有効に使って、新学期へ向けた準備を整えましょう。焦らずに、今できることから着実に取り組むことが成功への近道です。
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