中学の英語で「文法は分かるのに長文になると急に読めなくなる」と感じる生徒さんは少なくありません。長文は特別な文章ではなく、習った文法や単語を組み合わせた文の集まりです。この記事では、文法の復習から長文読解へどうつなげていくか、入試のデータも踏まえながら順番に説明していきます。
文法をあいまいなままにしておくと長文でつまずく
長文問題を見ると身構えてしまう生徒さんは多いですが、長い文章も一つひとつの文の積み重ねにすぎません。英文では一文の意味を正しくつかめないまま先に進んでしまうと、文章全体の意味も分からなくなってしまいます。
長文を読むときは、itやthisなどの代名詞が何を指しているかを確認しながら読み、知らない単語が出てきても立ち止まらずに前後の文から意味を推測してください。こうした読み方を続けることで長文を理解できるようになります。
文法で苦手な単元がはっきりしている場合は、その単元から先に復習していくようにしましょう。
文法の練習問題はこちらでダウンロードできます。

単語の意味が分からなければ長文は読めない
文法が分かっていても、単語の意味が分からなければ英文は読めません。学習指導要領の改訂により、中学で学ぶ単語数は1,600〜1,800語程度に増えています。
単語は一度調べただけで終わらせず、教科書や問題集に出てきたものを毎日少しずつ繰り返し目にするようにしましょう。知らない単語をなくすことよりも、知っている単語を見た瞬間に意味が浮かぶ状態に近づけることを意識してください。
日本語に訳さずに英文のまま理解する練習をする
長文を読むのに時間がかかる生徒さんの多くは、頭の中で一文ずつ日本語に訳してから理解しようとしています。この読み方では、どれだけ時間があっても足りません。
英文を英文のまま理解できるようにするには、音読が効果的です。教科書や問題集の英文を声に出して読み、日本語に置き換えなくても意味が分かるようになるまで繰り返しましょう。
同じ文章を何度も音読することで、次第に文頭から順番に意味を取れるようになっていきます。
音読の練習法はこちらの記事を参考にしてください

入試の長文問題は語数・配点・時間配分が合否を左右する
公立高校入試の英語長文は、2025年度で全国平均が約1,740語にのぼり、都道府県によっては3,000語程度出題されることもあります。長文は多くの都道府県で配点の大きい問題になっているため、時間内に読み切れるかどうかが合否に直結します。
実際の入試の試験時間は50分程度で、そのうち聞き取り問題に10分前後が使われることが多く、残りの時間で文法・語彙問題と長文読解の両方に対応しなければなりません。文法問題は考えても分からなければ一旦印をつけて先に進み、長文にできるだけ多くの時間を残すようすることが大切。
普段の問題集や過去問を解くときから、時間を計る習慣をつけておいてください。入試が近づいてきたら、本番と同じ時間で問題を解く練習も取り入れましょう。そうすることで、時間配分の感覚がつかみやすくなります。
今の実力に合った問題集で少しずつ難易度を上げる
いきなり難しい長文問題集に取り組むと、分からない単語や文法ばかりで内容が頭に入らず、長文が嫌いになってしまうことがあります。まずは、少し易しいと感じるくらいの問題集から始めて、すぐに内容が理解できるかどうかを確認しましょう。
無理なく読める場合は、次の難易度の問題集に進みましょう。何冊も中途半端に手をつけるよりも、1冊を最後までやり切ったほうが力がつきます。解いた後は答え合わせだけで終わらせず、もう一度文章を音読してすぐに意味が分かるか確認するようにしてください。
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まとめ
中学生の英語長文の勉強法は、日々の文法と単語の積み重ねの延長線上にあります。基礎を一つずつ固めながら音読で英文のまま理解する力をつけ、長文に時間を残せる解き方を身につけていきましょう。
そして、今の実力に合った問題集から少しずつ難易度を上げて、長文に触れる機会を増やしてください。

