高校受験だけでなく、受験全般を乗り越えるためには、わからない問題に直面したときに、できるだけ自分で調べて解決する「自分で学ぶ力」を育てることが欠かせません。
この力は、塾に通ったり家庭教師に教わったりするだけでは、なかなか身につきません。
小学校の頃から塾に通わずに成績の良い生徒さんを見ていると、本を読んで自分で調べることが好きだったり、宿題でわからない問題があったら学校のノートを見直して同じ解き方を試してみたりと、「自分で解決する」能力がしっかり身についていることが多いのです。
受け身の学習から抜け出すために
最近は、机に向かっている時間は長いのに、この「自分で学ぶ力」が育っていないために、勉強が受け身になってしまい、なかなか成績が伸びない生徒さんが増えているように感じます。
中学生になってからでも遅くありません。勉強が自分でできないと悩んでいる場合には、次の3つの習慣から始めてみましょう。
1. わからない問題は教科書・ノート・参考書で類似問題を探す
自宅での学習は試験ではありません。できないからといってすぐに投げ出さず、教科書で調べる習慣をつけるようにしましょう。
問題集を解いていて、わからない箇所を空欄のままにしているだけでは、学習しているとは言えません。少しでも解答欄を埋められるように、まずは自分で調べることが大切です。
具体的な調べ方
- 教科書の例題を確認する
- 授業のノートで同じ単元の解説を探す
- 参考書の類似問題を見つける
2. 解答を書き写してみる
数学や理科の計算問題などは、解き方がわからなければ、まず解答を書き写してみましょう。この段階では、真似するだけで完全に理解する必要はありません。
書き写しながら、どこまでは理解できて、どこからよくわからないのか、印をつけていくと、わからない部分を先生や友達に聞きやすくなります。
書き写すときの工夫
- 解答を見てもわからない箇所に印をつける
- わかる部分とわからない部分を明確にする
- 記述問題の模範解答も実際に書いてみる
- わからない言葉の意味を調べる
解答を見てもわからない部分を明らかにして、理解できるようにする努力が大切です。
3. 暗記は繰り返し覚えられるよう工夫する
試験で覚えなければならないことを、ただノートにまとめているだけでは暗記はできません。
効果的な暗記の工夫
- 重要な箇所を赤ペンで書いて、赤い下敷きで隠せるようにする
- 英語のノートを半分に折って、和訳と英訳を交互に確認できるようにする
- 問題と解答を分けて書き、自分で問題を解けるようにする
ノートを作る段階から、繰り返し暗記できるように工夫することが、成績向上への近道です。
暗記のやり方はこちらの記事も参考にしてください 中学生の暗記のやり方
まとめ:自分で学ぶ力が受験成功の鍵
自分で学ぶ力は、一朝一夕には身につきませんが、毎日の学習習慣の中で少しずつ育てることができます。
わからない問題に出会ったとき、すぐに答えを求めるのではなく、まず自分で調べてみる。解答を写しながら理解できない部分を明確にする。暗記するときは繰り返し確認できる工夫をする。
この3つの習慣を続けることで、勉強が受け身ではなく、自分から進んで取り組めるようになります。高校受験はもちろん、その先の学習でも役立つ力となりますので、ぜひ今日から実践してみてください。
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