中学生になると部活動や習い事などで忙しくなり、毎日の授業内容を復習する時間を確保するのが難しくなります。しかし、その日に学んだことは復習しないとすぐに忘れてしまうものです。生徒さんが少ない時間でも効果的に復習できる具体的な方法をご紹介します。
なぜ短時間でも毎日の復習が大切なのか
一般的に知られているように、新しく学んだ内容は早めに復習すると記憶に定着しやすくなります。その日の授業内容を翌日以降にまとめて復習するよりも、短時間でもその日のうちに振り返るほうが効果的です。
重要なのは時間の長さではなく、継続する習慣です。1教科わずか10分程度の復習でも、毎日続けることで大きな差が生まれます。
短時間で効果的な復習の5つの方法
1. ノートとプリントに目を通す習慣をつける
疲れていても、寝る前の10分だけでもその日の授業ノートや配布プリントに目を通しましょう。教科書やノートを見るだけでも、頭の中で今日習ったことを思い出して整理できるので、とても役立ちます。
具体的な実践例:
- 数学の授業で学んだ「1次関数のグラフの書き方」のノートページを見返す
- 英語の新出単語が書かれたプリントを音読する
また、プリント類は教科ごとにクリアファイルに整理しておくことも大切です。定期テスト前に慌てて探す時間のロスを防げます。
2. 分からなかった所をチェックしておく
ノートや教科書を見直しながら、理解できなかった部分には必ずマーカーや付箋でチェックを入れておきましょう。この段階で完全に理解する必要はありません。
具体的な実践例:
- 社会の歴史で「鎌倉幕府の仕組み」がよく分からなかった部分に赤い付箋を貼る
- 英語の「不定詞の形容詞的用法」の説明に蛍光ペンでラインを引く
家庭教師をしていて気づいたことですが、分からない箇所にしるしをつけておくと、週末や定期テスト前に何を重点的に勉強すればいいかが一目でわかり、学習が効率よく進みます。
3. 暗記事項をコンパクトにまとめる
新しく出てきた用語や公式などは、小さなノートやカードにまとめておきましょう。
具体的な実践例:
- 理科の「物質の三態」で出てきた「融点」「沸点」などの用語とその定義を単語カードに書き出す
- 英語の不規則動詞を表にして書き出し、電車での移動時間に見られるようにしておく
暗記事項をまとめるには、B5サイズのルーズリーフや単語カードが便利です。特に、片面に問題、反対側に答えを書く形式にすると自己テストができます。
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4. 練習問題を1〜2問解いてみる
時間がないときでも、その日学んだ内容の練習問題を最低1問でも解いてみましょう。
具体的な実践例:
- 数学で「連立方程式」を学んだ日は、教科書の例題と似たタイプの問題を1問解く
- 英語で「過去形」を学んだ日は、ドリルから5問だけ解いてみる
塾での指導経験から、問題を解くことで理解度を確認できるため、たとえ10分でも問題演習の時間を作ることが効果的だと実感しています。
解けなかった問題にはチェックを入れ、後日の復習や先生への質問事項としてメモしておきましょう。
5. 学習内容を簡単に記録する
その日学んだ内容を数行でも記録しておくと、頭の中が整理されます。スマートフォンのメモ機能や学習記録アプリを活用するのも効果的です。
具体的な記録の仕方:
4月15日
・数学:1次関数のグラフの書き方(y切片と傾きの意味が理解できた)
・英語:不定詞の形容詞的用法(よく理解できなかったので週末に復習する)
・社会:織田信長について(先日読んだ漫画と関連していて面白かった)
最初は面倒がっていた生徒さんも、1ヶ月ほど継続すると習慣化され、テスト前の見直しにも役立つようになるケースが多いです。
継続するコツ
短時間の復習を習慣化するために、次のようなコツも試してみてください:
- 帰宅後すぐに10分間、または夕食後の決まった時間に行う
- カレンダーやアプリで復習した日に印をつけ、達成感を味わう
- 友達と「今日の復習完了!」と報告し合う
忙しい中学生活でも、この「10分復習法」を継続することで、定期テスト前の慌ただしい一夜漬けから解放され、着実に学力を伸ばしていくことができるでしょう。
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