中学生になると、部活動や習い事、学校の授業など忙しい日々の中で、家庭学習の時間を確保するのが難しくなります。しかし、テスト前に慌てて勉強するのではなく、日々の積み重ねが大切です。この記事では、忙しい中学生でも実践できる「毎日10分学習法」について紹介します。
テスト前に慌てないために
定期テスト前に慌てて英単語や漢字を覚える、理科や社会の暗記をする、計算問題をやるという勉強法になっていませんか?
テスト前は、本来なら「1回覚えたところを復習したり基本部分を確認する」ための時間です。しかし、普段から勉強していないと、テスト範囲をやり終えないままテスト当日を迎えることになってしまいます。
問題集や漢字、計算、英単語の暗記などは、毎日少しずつやる習慣をつけることが大切です。
10分の時間で集中して取り組む
普段あまり家庭での学習時間がとれない場合でも、毎日10分でいいので必ずやることを決めてください。
10分あれば次のようなことができます:
- 簡単な問題集なら1ページ解ける
- 基本的な計算問題を10〜15問こなせる
- 漢字を3〜5字覚えられる
- 英単語を5〜10個暗記できる
たった10分でも、毎日続ければ1週間で70分、1か月で300分の学習時間になります。テスト前の詰め込み勉強よりも効率的で、記憶の定着率も高くなります。
10分の学習時間を見つける方法
まずは、毎日の生活の中で10分間の時間を見つけることから始めましょう。
おすすめの時間帯
- 帰宅してすぐ: 部活や習い事から帰ってきたら、休憩する前に10分だけ勉強する
- 寝る前: 布団に入る前の10分間を活用する
- お風呂に入った後: 体と頭がリラックスしている時間を使う
- 朝起きてすぐ: 頭がすっきりしている朝の時間を活用する
- 通学時間: バスや電車通学の場合は、その時間を有効活用
意外かもしれませんが、寝る前の10分や朝の10分といった時間が限られているときの方が、集中できることが多いものです。「この10分で終わらせる」という意識が働くからです。
暗記ものの場合は、勉強するプリントをビニールファイルに入れてお風呂に入りながら学習するのも効果的です。
部活などで忙しいほど、短時間の学習する習慣をつける
今まで家庭学習の習慣がなかったり、部活や塾で忙しい中学生がいきなり毎日1〜2時間勉強しようとしても、続けるのは難しいでしょう。
何か1つでいいので、毎日10分の課題を決めて、確実にやる習慣をつけることが大切です。この10分を積み重ねていけば、徐々に家庭学習の時間を増やしていくことも可能になります。
毎日10分の学習を続けるためのコツ
1. 具体的に「何をするか」を決めておく
- 月曜日:英単語10個
- 火曜日:数学の基本問題5題
- 水曜日:理科の重要用語の確認
- 木曜日:社会の年号暗記
- 金曜日:国語の漢字5字
2. 学習する場所を決めておく
同じ場所で勉強すると、そこに座るだけで「勉強モード」に入りやすくなります。リビングのテーブルの一角や自分の机など、毎日同じ場所で学習しましょう。
3. 学習したことを記録する
カレンダーやノートに「今日やったこと」を簡単にメモしておきましょう。達成感が得られるだけでなく、テスト前に「何を勉強したか」を振り返るのにも役立ちます。
4. 学習の目安となる10分間用の問題集を活用する
市販の「10分間ドリル」シリーズなど、短時間で取り組める問題集を用意しておくと便利です。1ページが10分で終わるように設計されているので、目安にしやすいでしょう。
5. 家族に宣言する
「毎日10分勉強する」と家族に宣言しておくと、周りも協力してくれますし、自分自身も「やらなきゃ」という気持ちになります。
10分で効果的に学習できるおすすめの問題集
市販の問題集では、「10分間基礎ドリル」シリーズがおすすめです。中学初級英単語「中1レベル」や基礎計算などがあり、短時間で効率よく学習できます。
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毎日10分学習の効果を高める工夫
1. 「先取り学習」として活用する
授業で習う前に、教科書の次の単元を10分だけ読んでおくと、授業の理解度が格段に上がります。
2. 弱点補強に使う
苦手な科目や単元を10分間だけ集中して取り組むと、少しずつ克服できます。
3. 復習と定着に活用する
その日学校で習った内容を10分間で振り返ると、記憶の定着率が格段に上がります。
まとめ
「毎日10分の学習」は、部活や習い事で忙しい中学生にこそ必要な習慣です。テスト前に慌てることなく、日々の積み重ねで着実に力をつけていきましょう。10分という短い時間でも、継続することで大きな成果につながります。
まずは今日から、自分の生活の中で「この10分を勉強に使おう」という時間を見つけて、実践してみてください。
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